「稼ぎの割に貯金できてなさすぎ」と妻に言われた。夫婦のお金の話
こんにちは、ゆるたです。ゆるた家計ラボでは、面倒くさがりな会社員の自分が実際に試した家計管理のことを書いています。
家計簿を2回挫折して、3回目のいまは続いています。
続くようになったきっかけは、道具でもやり方でもありませんでした。妻に言われた一言です。
「稼ぎが多いのに、貯金ができてなさすぎじゃない?」
この記事は、そのときの話です。夫婦でお金の話をどう切り出すか、という記事はたくさんありますが、言われた側から書かれた記事はあまり見ません。 自分は言われた側なので、そこから書きます。
この記事に書いてあること
- 自分が見ていたのは「今月回っているか」、妻が見ていたのは「これまでにいくら貯まったか」
- 指摘された側が最初にやったこと。反論でも謝罪でもなく確認でした
- 書けないこと:お金の話の切り出し方。自分は切り出された側なので、経験がありません
結論:一人だと、見る場所が偏る
先に結論です。
自分は「今月ちゃんと回っているか」しか見ていませんでした。 妻が見ていたのは「これまでにいくら貯まったか」でした。
同じ家計の話をしているのに、見ている場所が違います。そして自分が見ていなかったほうに、問題がありました。
一人だと、この偏りに気づけません。自分が見ている場所が、自分にとっての「家計を見ている」だからです。
自分が見ていたのは「今月」、妻が見ていたのは「これまで」
正直に書くと、指摘されるまで、自分の家計に問題があるという認識がありませんでした。
給料は入っている。支払いも滞っていない。今月も来月も回る。「回っている」と「うまくいっている」を、区別していなかったんだと思います。
妻が見ていたのは、そこではありませんでした。働いてきた年数に対して、貯金がその額になっているのはおかしい。
毎月の出入りは問題なくても、積み上がっているはずのものが積み上がっていない。 月単位で見ている限り、これは見えません。毎月ゼロに近い黒字でも、毎月は「回っている」からです。
言われた側は、まず責められている気がする
お金のことを指摘されると、責められている感覚になります。
理由ははっきりしていて、収入の話とほぼ地続きだからです。実際には家計の話をしているだけなのに、自分の稼ぎ方や働き方の話をされている気がしてくる。
そうなると、出てくるのは説明です。「今年はこういう出費があって」「この時期は仕方なくて」。全部事実なんですが、これを始めると話が家計から離れます。
反論しなかったのは、事実だったからです
自分の場合、そこで反論はしませんでした。
理由は単純で、確かに貯金ができていなかったからです。 言われて確かめるまでもなく、そこは事実でした。
なので、確認することにしました。 何にいくら使っているのか、実際どうなっているのかを見る。
いま振り返ると、ここが分かれ道だったと思います。説明を始めていたら、たぶん何も変わっていません。 説明は、いまの状態を正当化する作業だからです。正当化に成功したところで、貯金は増えません。
言われた側が最初にやることは、反論でも謝罪でもなく、確認だと思います。 正しいかどうかを見て確かめる。正しくなければそれで終わりですし、正しければそこから始まります。
自分の場合は、正しかったです。
確かめるために、家計簿をつけ始めました
ここで初めて、家計簿が出てきます。
目的があったのは、このときが初めてでした。 過去2回は「なんとなく把握したほうがいい」で始めて、どちらも続いていません。今回は「貯金ができていない理由を知る」という、確かめたい中身がありました。
使い方や、なぜ今回は続いたのかは別の記事に書きました。ここでは「確かめるために始めた」とだけ書いておきます。
順番として大事なのは、道具が先ではなかったことです。 言われた → 確かめようと思った → そのための道具を入れた、という順です。
分かったのは「貯金が少ない」と「食費を使いすぎ」
給与、使った額、貯金。この3つを並べて整理しました。
出てきたのは2つです。
貯金が少ない。 これは妻の指摘のとおりでした。
そして、食費を使いすぎている。 こちらは自分では気づいていませんでした。デリバリーと外食が多かったのですが、1回ごとの金額は「その程度」に見えるので、合計を見たことがなかったんです。
会話では、ここまで辿り着けませんでした。 妻が指摘できたのは「貯金が少ない」というストックの話までで、その原因が食費だったことは、二人とも知りませんでした。中身は、記録しないと分かりません。
つまりこういうことです。
- 異常があることは、もう一人が気づいてくれた
- どこが原因かは、記録して初めて分かった
どちらか片方では足りませんでした。
なぜ一人だと気づけないのか
理由は2つあると思っています。
1つ目は、比べる相手がいないこと。
自分の支出が多いのか少ないのかは、自分の中だけでは判断できません。デリバリーを頼む頻度も、外食の回数も、自分にとっては「普通」です。普通だと思っているものは、疑う対象になりません。
2つ目は、都合の悪い場所を見ないでいられること。
一人だと、見たくない部分を避けられます。「今月は特別だったから」で処理できてしまう。特別な月が12回続いても、一人なら気づかないままでいられます。
もう一人いると、この2つが両方とも効かなくなります。
事実を認めることと、動くことは別でした
ただ、これで綺麗に片付いたわけではありません。
このあと家賃の見直しをしています。得だと分かっていたのに、実際に動くまで1年かかりました。 止めていたのは条件ではなく、気持ちのほうです。この話は長くなるので別の記事にしました。
ここで書いておきたいのは1つだけです。事実を確認したら終わり、ではありませんでした。 認めたあとに、それを受け入れて動くまでにもう一段あります。そしてその段は、人によって長さが違うんだと思います。
実際にやった順番
参考までに、うちがやった順番です。
- 妻に指摘された(貯金ができていない)
- 確認することにした(反論せず)
- 家計簿アプリをつけ始めた ← 確認するための道具
- 給与・使った額・貯金を並べて整理した
- 「貯金が少ない」「食費を使いすぎ」が分かった
- 食費を見直した
- 家賃を見直した
注目してほしいのは、道具が3番目だということです。
自分の1回目と2回目は、1と2を飛ばしていました。確かめたいことがない状態で記録を始めても、記録が目的になって力尽きます。
道具は、確かめたいことがある人の手間を減らしてくれるものであって、確かめたいことそのものは作ってくれない。いまはそう思っています。
この記事に書けないこと
正直に書いておきます。
お金の話をどう切り出すか、については書けません。 自分は切り出された側なので、経験がないからです。
妻がどういうつもりで、どのタイミングを選んで言ったのかも、正確なところは分かりません。本人にしか分からない部分です。推測で書くと嘘になるので、書きません。
もし切り出す側の立場で読んでいるなら、この記事から持って帰れるのは言われた側が何を感じるかだけです。責められている感覚になること、説明したくなること、事実を認めても動くまでに時間がかかることがあること。そこだけです。
まとめ
- 自分は「今月回っているか」しか見ていなかった。妻が見ていたのは「これまでにいくら貯まったか」
- 毎月きちんと回っていても、積み上がるはずのものが積み上がっていないことがある。月単位では見えない
- 指摘されると責められている感覚になるが、説明は、いまの状態を正当化する作業でしかない
- 反論でも謝罪でもなく、確認。自分の場合、指摘のほうが正しかった
- 異常があることはもう一人が気づいてくれた。どこが原因かは記録して初めて分かった。 どちらか片方では足りない
- 事実を認めることと、動くことは別。自分はそこで1年かかりました
今日やることは1つです。手取りと、いまの貯金額を並べて見てください。
働いてきた年数に対して、思っていた通りの額になっているでしょうか。一人で見てもいいですが、二人で見たほうが早いです。 自分が見落としている場所は、たいてい自分では見つかりません。
なお、これは自分たちのケースの話です。家計の形も、夫婦の関係も家庭ごとに違います。この順番が誰にでも当てはまるとは思っていません。
