家計簿アプリは現金払いでずれる。合わせるのをやめました
こんにちは、ゆるたです。ゆるた家計ラボでは、面倒くさがりな会社員の自分が実際に試した家計管理のことを書いています。
家計簿アプリの数字が合わない。自分の場合、原因はほぼ現金払いです。
先に書いておくと、この問題はいまも解決していません。 ずれたままです。
この記事は解決策ではなく、ずれを許容することにした理由と、どこまでなら許容していいのかの基準の記事です。
この記事に書いてあること
- ずれは許容していい。自分が見ている基準は「残っているはずのお金とのズレ」と「予算に収まっているか」の2つだけ
- ただし許容が成立するのは、現金の割合が十分に小さくなってから。自分も、ずれが大きすぎて判断できない時期を通っています
- 書けないこと:予算の立て方と、現金を何%まで下げれば大丈夫かという線。どちらも自分が説明できる材料を持っていません
結論:ずれは許容していい。基準は「予算に収まっているか」
先に結論を書きます。
1円まで合わせる必要はありません。 自分が見ているのは2つだけです。
- 月末に残っているはずのお金と、実際の残高のズレが大きくないか
- 予算の範囲に収まっているか
この2つがクリアなら、細かいずれは無視しています。逆に、ここが崩れているなら手を打つ必要があります。線はそこです。
予算をどう決めているかは、この記事の話ではないので触れません。大事なのは、基準になる数字を持っているかどうかです。基準がないと、ずれが問題なのかどうかを判断しようがありません。
なぜ現金だけがずれるのか
家計簿アプリが自動で取り込んでくれるのは、明細という記録が残る支払いです。
クレジットカードや電子マネー、口座からの引き落としは、明細という記録が勝手に残ります。アプリはそれを取り込んでいるだけです。だから何もしなくても入ります。
現金には、この記録がありません。財布から千円札が出ていっても、どこにも残らない。残るのは自分の記憶だけです。
だから現金の分は、自分が動かないとアプリに入りません。 自分が使っているアプリにも、手で入力する機能はあります。
でも、入れ忘れます。
自分の場合、レジを離れた時点でもう別のことを考えていて、あとから「そういえば何か買ったな」となります。これを毎回やるのは、結局のところ記録を手作業でやっているのと同じです。
最初の挫折の、原因の半分がこれでした
自分は家計簿を2回挫折しています。1回目はノートに手書きで、1週間でやめました。
止まった理由は2つあって、そのうちひとつが現金でした(もうひとつは費目の分類ですが、そちらは別の記事に書きました)。
当時は現金をよく使っていたので、家計簿を書くときに、財布から出ていったお金を思い出す作業から始める必要がありました。何を買ったか、いくらだったか。記録が残っていないので、記憶から掘り起こすしかありません。
2回目は、支払いをできるだけクレジットカードに寄せました。これは効きました。明細を見れば何に使ったかが残っているので、思い出す作業が消えます。
つまり自分は、現金の問題を「入力をがんばる」で解こうとして失敗し、「現金を使わない」で解いて成功しているわけです。ここは後半でもう一度出てきます。
「合わせにいく」と、手作業に戻る
3回目の家計簿でアプリを使い始めたとき、最初はずれを直そうとしました。
レシートを見返して、抜けている現金の支出を手で入力する。やってみると分かるんですが、これはノート時代にやっていた作業とほぼ同じです。
- レシートを取っておく
- あとで見返す
- 手で入力する
アプリの価値は「記録を手作業でやらなくていいこと」なのに、ずれを埋めるために手作業を戻していたら、元の木阿弥です。
そこで、合わせるのをやめました。
自分が見ている基準は2つだけ
とはいえ「ずれてても気にするな」だけだと、判断のしようがありません。
自分が実際に見ているのは、冒頭に書いた2つです。
1つ目は、月末に残っているはずのお金と、実際の残高のズレ。
収入があって、支出があって、差し引きで残るはずの金額があります。それと実際の残高を比べて、差が大きくないかを見ます。
2つ目は、予算の範囲に収まっているか。
ずれがあっても、支出全体が予算の中に収まっているなら、それ以上は追いかけません。
言い換えると、追いかけているのは「正確さ」ではなく「予算を超えていないか」です。目的が違うので、精度も違っていい、ということです。
この考え方は、現金以外のずれにも使えます。
たとえば自分は、仕事の立替で使っている口座も家計簿アプリにつないだままにしています。厳密に言えば、そこを通るお金は家計の支出ではないので、混ざっているのは正確ではありません。
でも、たまの交通費程度の金額です。混ざっていても、予算の判断は変わりません。 だから分けていません。
分けようとすれば分けられますが、そのために毎月ひと手間が発生します。手間は毎月かかるのに、判断は何も変わらない。 それなら、混ざったままのほうがいいと考えています。
アプリを使う前は、こういう状態でした
ここまで「気にしなくていい」と書いてきましたが、自分も最初からこの状態だったわけではありません。
ノートでつけていた頃は、こうでした。
ずれが大きすぎました。
どこがどうずれているのか分からず、数字を見ても判断材料になりませんでした。
月によって、ずれの大きさがバラバラでした。
これだと先月と比べようがありません。比較が成立しないので、そもそも家計簿の意味がなくなります。
そして何より、現金の割合が高かった。
これが根っこです。支出の多くが現金だと、記録として残るものがほとんどありません。紙でもアプリでも同じで、残っていないものは追えないんです。
いまは違います。現金は支出の2〜3%くらいです。
カードや電子マネーに寄せた結果、記録が自動で残る割合が上がりました。残りの数%でどれだけずれても、予算の判断はひっくり返りません。
つまり、「ずれを許容していい」が成立しているのは、現金がここまで小さくなったからです。 態度の問題ではありません。
もし現金が支出の半分を占めているなら、この記事の結論は当てはまりません。先にやることが別にあります。 次に書きます。
だから、現金を使う場面のほうを減らしています
ここが実際にやったことです。
入力をがんばるのではなく、現金を使う場面自体を減らしました。 そしてこれは、いまも続けています。
カードや電子マネーが使える場面では、現金を使わない。特別な工夫ではなく、それだけです。
これで、アプリに自動で入る割合が上がります。結果として現金は支出の2〜3%まで下がり、多少のずれが出ても予算内に収まるようになりました。
許容できるようになったのは、態度を変えたからではなく、ずれの絶対量が減ったからです。ここは順番が大事だと思っています。
- ❌ ずれを気にしないようにする → 何も変わらない
- ⭕️ 現金を減らす → ずれが小さくなる → 気にしなくてよくなる
発生してから直すのは手作業で、発生させないのは仕組みです。手作業は続きませんが、仕組みは続きます。
どこまで下げれば大丈夫か、という線は正直に言うと分かりません。自分の場合は2〜3%で、ここまで来ると予算の判断は動きません。 逆に支出の半分が現金なら、明らかに別の問題です。その中間がどこなのかは、自分が通っていないので書けません。
それでも現金は残ります
正直に書きます。ゼロにはなりません。
カードも電子マネーも使えない店はそれなりにあります。自分もそういう店を使います。そこで払った分は、いまもアプリに入っていません。
だから、うちの家計簿はいまもずれています。 完全には合っていません。
それでも困っていないのは、残ったずれが予算の判断を変えない大きさに収まっているからです。合わせることが目的ではないので、これで十分だと考えています。
現金しか使えない店をよく使う方は、この方法だけだと精度が落ちます。 自分のやり方が万能だとは思っていません。
試していない対処法(正直に書きます)
ここまで書いてきたのは、自分が実際にやったことだけです。
現金の管理には他にもやり方があるはずですが、自分は試していないので、効果は分かりません。
- 月初に現金の予算を決めて、その範囲だけで使う
- 現金で払ったらその場で入力する習慣をつける
- 現金を使う店をあらかじめ決めておいて、そこだけ別枠で管理する
どれも理屈としては成立しそうですが、自分は続けられるか分からないのでやっていません。 続かなさそうなことを最初から採用しないのは、2回挫折した経験からの判断です。
もし試して続いた方がいたら、どうだったか教えてもらえると嬉しいです。
まとめ:合わせることは目的じゃない
- 家計簿アプリが自動で取り込めるのは明細という記録が残る支払いだけ。現金は記録が残らないのでずれる
- ずれを手入力で埋めにいくと、アプリを使う前の手作業に戻る
- 自分が見ている基準は2つ。残っているはずのお金とのズレが大きくないか/予算の範囲に収まっているか
- 追いかけているのは正確さではなく、予算を超えていないか
- ただし「許容する」が成立するのは、ずれが十分小さくなってから。自分も、ずれが大きすぎて判断できない時期を通っています
- そのためにやったのは、現金を使う場面自体を減らすこと。いまも続けています
- それでもゼロにはならない。うちの家計簿はいまもずれています
家計簿の目的は、帳簿を合わせることではなくて、使いすぎに気づくことだと思っています。合わせにいって続かなくなるくらいなら、ずれたまま続けるほうがいいはずです。
自分は2回、正確さを取りにいって挫折しました。3回目は正確さを捨てて続いています。
今日やることは1つです。今月、現金で払った回数を思い出してみてください。
数えられないくらい多いなら、ずれを直すより先に、現金を使う場面を減らすほうが効きます。 数えられる程度なら、そのずれは気にしなくて大丈夫です。
なお、これは自分の家計で試した範囲の話です。事業をされている方や、記録の正確さが必要な事情がある方には当てはまりません。
